グロット
グロット(伊: Grotto)とは、近代・古代を問わず、また歴史的・先史的に人類が利用した自然または人工の洞窟である。
自然界に存在するグロットは水辺の小さな洞窟であることが多く、普段は水浸しになっているか、満潮の時には浸水している。
人工的な石窟が庭園の要素として使われることもある。
カプリ島のグロッタ・アズーラや、ティベリウスのグロット、ナポリ湾のヴィラ・ジョヴィスのグロットは、天然の海辺の洞窟として人気がある例である。
潮の満ち引きに関係なく、また丘陵の高台にある場合でも、グロットは一般にその地質が石灰岩でできており、もともと小さなものが岩石基質中の炭酸塩常時水が酸性で溶解したものである[要出典]。
ギャラリー
- ハーバート・G・ポンティングによる氷山のグロット。背景は「英国南極遠征」中のテラノバ号(1911年)
- ビュット・ショーモンのグロット(パリ)
- 洞窟のパビリオン(モスクワ、クスコヴォ、1775 年)
- アナパットグロット(アルメニア、ラスティバー)
- 貝のグロット(ウェールズ)
- ブルース半島国立公園のグロット(カナダ)
参考文献
- Jackson, Hazelle (2001). Shell Houses and Grottoes. England: Shire Books) ルネサンス期のイタリアにおけるグロットの発展、18世紀以降現代まで、イギリスで普及する様子を辿る。イギリスのグロットに関する「gazetteer」掲載。
- Jones, B. (1953). Follies and Grottoes. London
- Miller, Naomi (1982). Heavenly Caves: Reflections on the Garden Grotto. New York: Braziller. https://archive.org/details/heavenlycavesref0000mill 古代から現代までグロットの発展を追う。
脚注
[脚注の使い方]
出典
外部リンク
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