プログレッシブ・ブルーグラス

プログレッシブ・ブルーグラス (progressive bluegrass) とは、ブルーグラスのサブジャンルの一つである。 ニュー・グラス・リバイバル(英語版)のメンバー、イボ・ウォーカーによる用語「ニュー・グラス」(new grass) としても知られている。

ジョン・ハートフォード(英語版)、ニュー・グラス・リバイバル、J・D・クロウ(英語版)ニュー・サウス(英語版)ディラーズ(英語版)、ブーン・クリーク、カントリー・ガゼットそしてセルダム・シーン(英語版)といったバンドやミュージシャンがこのジャンルの先駆けとなった。

プログレッシブ・ブルーグラスが盛んになったのは1960年代後半から1970年代にかけてのことだが、 元を辿ればアール・スクラッグスがまさにFoggy Mountain Boys初期に演奏していたバンジョーとベースのデュエットに遡ることができる。

それ以前のブルーグラスにない、プログレッシブ・ブルーグラスの際立った要素として、ジャズやロックのような他ジャンルの様式の取り込み、すなわち電気楽器やドラムピアノなどの持ち運びできない楽器の導入、伝統的でないコード進行、そして「ジャムバンド」スタイルの長尺の即興演奏などがある。

今日、プログレッシブ・ブルーグラスはバンド形式にて演奏され続けている。主要なグループとしてはニッケル・クリークヤンダー・マウンテン・ストリング・バンド(英語版)クルキッド・スティル(英語版)ザ・ストリング・チーズ・インシデントそしてレイルロード・アース(英語版)などが挙げられる。

NedFestやテルライド・ブルーグラス・フェスティバル(英語版)などのミュージック・フェスティバルとともに、沢山のニュー・グラス・ミュージシャンがプログレッシブ・ブルーグラスの継続した人気を深めるのに尽力した。


主なミュージシャン

  • ジョン・ハートフォード(英語版) (John Hartford)
  • ニュー・グラス・リバイバル(英語版) (New Grass Revival)
  • ベラ・フレック (Béla Fleck)
  • J・D・クロウ(英語版)ニュー・サウス(英語版) (J.D. Crowe and the New South)
  • ディラーズ(英語版) (The Dillards)
  • ブーン・クリーク (Boone Creek)
  • カントリー・ガゼット (Country Gazette)
  • セルダム・シーン(英語版) (The Seldom Scene)
  • ニッケル・クリーク (Nickel Creek)
  • クリス・シーリ (Chris Thile)
  • ヤンダー・マウンテン・ストリング・バンド(英語版) (Yonder Mountain String Band)
  • クルキッド・スティル(英語版) (Crooked Still)
  • ザ・ストリング・チーズ・インシデント (The String Cheese Incident)
  • レイルロード・アース(英語版) (Railroad Earth)

関連項目

  • プログレッシブ・カントリー